1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
新学期


2学期が始まった

海斗くんはあれから1度だけ健くんとサッカーをしにきてくれた

でも夕食は食べれなくて2時間ほどで帰っていった

「はい、じゃあ、2学期の行事の係、新谷、成田決めてくれ、頼んだぞ」

相変わらず関口先生は2人にまかせがち……


「うちの高校は土曜日に体育祭、日曜日に文化祭と続けてあるそうです

実質体育祭は3年生がメインなので、種目は1人1種目くらいだ

文化祭の方が大変だから協力お願いします
体育祭の方に名前を書いたら解散ーー
体育委員と文化委員は残ってください」

『 はーい』

6人で残り話し合いをした
結局1年生の間は特に忙しくはないらしい

体育祭の出場種目のメンバーだけ書いた紙を提出するだけで海斗と菜々美で職員室に向かう

「菜々美、送るよ」

「えっ、部活は?」

「明日、テストだから休み…あっ、9月の予定送ってなかったな、悪い」

「そうね」

「忘れてたら言ってくれよ」

「逆に送るの忘れるほど忙しいか、疲れてると思って」

「いや、催促して……俺ゲームしてたらマジで忘れるから」

「勉強してよ(笑)」

菜々美の家に着いた

「あれ?私の方が早かったみたい
海斗くん、お昼食べて帰る?」

「うん」

台所に座った

菜々美が麦茶を出してくれる

「あっ、そうだ、来週1週間さー、お弁当いれてくれねぇ?」

「お母さんが作れないの?」

「出張に行くらしくてな」

「じゃあ、夕食食べに来る?」

「そう思ったんだよー……
残念な事に父さんが休みを取ってる

父さんは料理するんだけどな
朝が弱いし、料理もゆっくり時間をかけてって人……だから夕食はいつもより無駄に豪華かも(笑)」

「海斗くんの家は極端なんだね(笑)」

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