1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
「時間があったら遊んでくれるんだ〜
土手でサッカーしてたら偶然会ってね
2人が喜んで」
「海斗くんも楽しそうだったね」
「でも、やっぱりおかしいかな?兄妹で遊ぶのって」
「それは、周りは気にしなくても?
2人が楽しければ全然そういう付き合い方もありだと思うよ
菜々美の場合はさ、付き合ってから事情を知ったとかじゃないじゃん?」
「まあ、そうね、お互い忙しいのにね(笑)」
明日香の言葉にはいつも助けられる……
「もう、海斗!何で裏で食べないの?
女装してて、席で食べるなんて……」
まどかはブツブツ言いながら口紅を渡す
「休憩時間に何しようが俺の勝手だろ
ちゃんとあいつらの相手する予定で休憩時間を決めたんだから……
先輩〜、クレープ1枚焼いて下さい
チョコバナナで」
「はいよ」
クレープを受け取ると奥に座っていた剣也の隣に座って食べた
「全く、うるせぇ」
「まどかちゃん?」
「ああ」
「海斗の事が好きなんだね」
「俺はもう好きじゃない」
「海斗って菜々美ちゃんと付き合ってんの?」
「まあな」
急いで食べて口紅を塗り直す
海斗は剣也に口紅を渡して店に出た
菜々美ちゃんね……美人だけど、まどかちゃんとはタイプが全く違う
「あー、意外と忙しい」
まどかが飲みものを持って休憩に入った
「まどかちゃんの言う通り海斗と菜々美ちゃんは付き合ってるみたいだよ」
「そう、あんな地味な子のどこがいいのかしら
まだ隣のショートカットの子の方が可愛いかったし」
「でも顔は綺麗だよ
お姉さんタイプが海斗は好きなのかな?」
「そんな事聞いた事なかったけどな……」
でも、甘えるのは好きだったかな……