1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
「海斗は何であんな子……」
「仕方ないじゃん、あんたが振ったんでしょ?ゆっくりいくっていってたじゃないの」
「でも、もう付き合ってるんだよ」
「じゃあ、諦めなよ、それより剣也くん!
全然軽くないじゃん…相手にしてくれないしさ」
「でも、知っちゃうとやっぱり嫌って言うか」
私の話聞いてないし……
愛花はトイレと言って教室を出た
学祭も終了となった
HRが終わりまどかは1組の前に来ていた
まだ全員が席についてるのが見える
この前の子みたいに言われたくないから今度は大人しく待っていた
「海斗の女装見た奴ー」
祐真が手を挙げさす
「見た見た、きれかったぞ海斗ー」
海斗は教壇に立っていた
「やめろ(笑)明日は打ち上げな、焼肉〜
はい拍手」
みんな拍手を始めた
「はい、ストップ(笑)じゃあ2日間お疲れ様でした」
『 お疲れ様でしたー』
「くれぐれもー、俺の写真を流出しないようにな!」
『 はーい』
「じゃあ、解散」
みんなが席を立ちはじめた
まどかは少し離れて海斗の出てくるのを待つが一向に出てこない
教室をそっと覗くと後ろ向きに立ってる海斗の姿があった
「海斗」
海斗は振り向いた
「お疲れ、何?」
「あの先輩が呼んでる、部室で」
「誰先輩?」
「篠原先輩」
「俺だけ?」
「ううん、今日の女装した人だけ……さっき剣也も声かけてきて、今部室に行ってる」
「……わかった、すぐ行く」
「う、うん」