1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ


「あいつ……何を言われた?」

「えーと、いつから付き合ってるの?って私答えられなくて、あの日色んなことがあり過ぎて……」

「6月16日だよ(笑)」

「あと、海斗くんから?とか2ヶ月で早すぎない?とか」

「そんな事はまどかに関係ないのにな?」

「うん、私もそれは思ってたからあまり返事はしてないんだけど」

「菜々美は賢いからな、言葉も選んでたんだろ」



「……海斗くんの事をまだ好きって……地味な子とかおばさんみたいとか言われた」

「あいつはカッカッしだしたら口が悪くなるんだよ、ほっとけばおさまる」

「私地味な子?」

高校入った時は地味にしようと確かに思ってたけども……



「俺は菜々美は綺麗だと思うし、いつ菜々美のことを好きっていう男が現れるかハラハラするんだよなー

好きだよ、菜々美」

海斗はちょっと照れて頬が赤くなっていた

えっ!
あっ、好きって言ってくれた

「あとちょっとだけ話してもいい?」

「うん」

「好きって言われた?って聞かれてそういえば思い出せなくて……

私も言ってないなって頭の中で考えてた
でも今言ってくれてありがとう

私も好き……です?(笑)」



海斗くんが傍に寄って来てくれて

教室の真ん中でキスをした……

「俺も意外と言った事とか忘れちゃう方なんだよ、だから菜々美も気づいたら言って」

「うん」

「甘い言葉も苦手なんだ……恥ずかしくて」

「それは私も同じだし、2人の前では言わないで……

あっ、2人の事忘れてた、帰らなきゃ」


「やべぇ(笑)走ろうぜ」

「廊下は走っちゃだめじゃん(笑)」

「俺が鍵持っていく、靴箱行ってろよ」

「はーい」

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