身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています
ポリーに促されて、椅子に座る。目の前の鏡に映る私は、表情こそすぐれないけれど、身につけられたドレスもアクセサリーも、どれも一級品ばかりで、眩いほど光り輝いている。
髪を結うポリーの、並々ならぬ意欲に申し訳ないけれど、豪華に着飾ってもらっても、沈みきった私の気分は少しも浮上しそうにない。
「ソフィア様、お綺麗ですよ。きっと、エドワード様もお喜びになられるでしょう」
エディが喜ぶなんて、あたりまえのこと。だって、仲睦まじさを国内外にアピールする、最高の舞台なんだから。
未だにアピールしてくるという、彼を狙う要人も女性達も、これで諦めてくれるはず。
「ありがとうございます。しっかり勤めを果たさないと」
今日はこの後、聖堂でエディと誓いを交わすことになっている。この世界にも宗教のような概念があるようで、イリアムでは、一度聞いただけでは覚えられないような神様が祀られているらしい。たしか、戦の神様だったかな?
その神の祀られている聖堂で、婚儀は行われる。
髪を結うポリーの、並々ならぬ意欲に申し訳ないけれど、豪華に着飾ってもらっても、沈みきった私の気分は少しも浮上しそうにない。
「ソフィア様、お綺麗ですよ。きっと、エドワード様もお喜びになられるでしょう」
エディが喜ぶなんて、あたりまえのこと。だって、仲睦まじさを国内外にアピールする、最高の舞台なんだから。
未だにアピールしてくるという、彼を狙う要人も女性達も、これで諦めてくれるはず。
「ありがとうございます。しっかり勤めを果たさないと」
今日はこの後、聖堂でエディと誓いを交わすことになっている。この世界にも宗教のような概念があるようで、イリアムでは、一度聞いただけでは覚えられないような神様が祀られているらしい。たしか、戦の神様だったかな?
その神の祀られている聖堂で、婚儀は行われる。