身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています
「つまりな、俺がこうして月森のアリアを聴いているってことは、疲れてるってことだ」

「はあ……?」


さっぱりわからない。
金城先生は、毎日割と自由に過ごしている気がするけれど……?
仕事疲れっていうより、飲み過ぎによる不調だと思うのは、あながち間違いじゃないはず。



「月森の側に、そんな意図はないんだろうけどなあ。とにかく、月森の声は魅力的だってことだ」

「ありがとうございます……?」


とりあえず、お礼を言うべきぐらいのことを言われているのだろう。














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