身代わりとして隣国の王弟殿下に嫁いだら、即バレしたのに処刑どころか溺愛されています
「エドワードがもどり次第、婚儀の準備を進める手筈になっている。それまで、自由に過ごされるとよい」
「はい。ありがとうございます」
よし、乗り切った!!
心の中でガッツポーズをしていた、その時。〝ああ〟なんて、なにか思い出したのか、エリオットに呼び止められてしまった。思わず「まだなにか?」と低い声が出そうになるのを、グッとこらえて視線を上げる。
「ソフィア王女には、なにか趣味や得意なことはあるか?」
予定外の質問に、瞬時に頭を回転させる。味方の方をこっそり見るも、返ってくるのは〝無難にお願いします〟と訴える視線のみ。無責任すぎる。
趣味……ここの世界観からすると、刺繍とか?まさか茶道や花道なんてわけないよね?できないけど。
できもしないことを言っても、やってみろと言われたら困るだけ。王女ともなれば、まさか料理なんてやらないだろうし……
嘘なく言えるとしたら、歌うことぐらいしかない。
「はい。ありがとうございます」
よし、乗り切った!!
心の中でガッツポーズをしていた、その時。〝ああ〟なんて、なにか思い出したのか、エリオットに呼び止められてしまった。思わず「まだなにか?」と低い声が出そうになるのを、グッとこらえて視線を上げる。
「ソフィア王女には、なにか趣味や得意なことはあるか?」
予定外の質問に、瞬時に頭を回転させる。味方の方をこっそり見るも、返ってくるのは〝無難にお願いします〟と訴える視線のみ。無責任すぎる。
趣味……ここの世界観からすると、刺繍とか?まさか茶道や花道なんてわけないよね?できないけど。
できもしないことを言っても、やってみろと言われたら困るだけ。王女ともなれば、まさか料理なんてやらないだろうし……
嘘なく言えるとしたら、歌うことぐらいしかない。