今さら本物の聖女といわれてももう遅い!妹に全てを奪われたので、隣国で自由に生きます
「さて、まずはこの城から離れようか」
「あ、あの………?」
「ああ。ごめん、説明が遅れたね。えーと自己紹介………はもうしたっけ。じゃあ、次に要件を言おうかな」
早速の本題である。
私は横並びになったアリアス殿下を見た。マクシミリアン殿下もなかなかの好青年だった。見かけだけは。
そう、見かけだけはそれなりに爽やかな青年に見えたのだ、マクシミリアン殿下は。
しかし目の前にいるアリアス殿下は好青年というより女性に好かれそうな甘い顔立ちをしていた。確かリヴァーロン王国は王妃の子が跡を継ぐ決まりとなっている。彼は第二王子だが、しかし彼は現リヴァーロン王国の王妃唯一の王子だったはずだ。第一王子もいるが、たしか彼は側妃の母を持っているはず。
公爵令嬢としてはあまりに乏しい知識しかない私が知っているのはそれくらいである。
薄い唇の横に置かれたホクロが彼の甘い顔立ちに拍車をかけているのだろう。
私はアリアス殿下を見ながらも思った。
「あ、あの………?」
「ああ。ごめん、説明が遅れたね。えーと自己紹介………はもうしたっけ。じゃあ、次に要件を言おうかな」
早速の本題である。
私は横並びになったアリアス殿下を見た。マクシミリアン殿下もなかなかの好青年だった。見かけだけは。
そう、見かけだけはそれなりに爽やかな青年に見えたのだ、マクシミリアン殿下は。
しかし目の前にいるアリアス殿下は好青年というより女性に好かれそうな甘い顔立ちをしていた。確かリヴァーロン王国は王妃の子が跡を継ぐ決まりとなっている。彼は第二王子だが、しかし彼は現リヴァーロン王国の王妃唯一の王子だったはずだ。第一王子もいるが、たしか彼は側妃の母を持っているはず。
公爵令嬢としてはあまりに乏しい知識しかない私が知っているのはそれくらいである。
薄い唇の横に置かれたホクロが彼の甘い顔立ちに拍車をかけているのだろう。
私はアリアス殿下を見ながらも思った。