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古典やったけどさあ〜…と言葉のキャッチボールをした後、少し先に進んだ奴は振り返って、
「じゃ、また帰りな」
お決まりのスマイルとともに私に告げた。
若かりし奴の友達らも、「じゃあな河崎さん」「また帰りな、河崎さん」と少々私をおちょくりながら。
夏稀の周りは調子がいいのばっかりだな、と思ってるふふっとする。
昔からそう。
夏稀は気づいたら輪の中心にいて、太陽みたいな存在だ。
どちらかと言えば幅が狭い私とは反対なのにずっと隣にいるのは夏稀だからだと思う。