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あ、そうそう、と言って京華はやっと笑うのを辞めた。


「私、今日祥平(しょうへい)の練習見て帰るから、一緒に帰れないわ」


半分申し訳なさそうに、でも半分溢れんばかりの幸せを見せる。

恋する乙女だな、京華。

こんなときばかりは可愛いと思ってしまう。


「いいよ、たまには一人がいいし」

「ちょっとぁ〜悲しみなさいよ!」


バキューンと小突かれて、そんなノリがなんだか笑えてくる。

付き合いたてだもんな、しばらく1人で帰ることになりそう、なんて思いながら、じゃあまた月曜ね、と足早に去っていった京華を見送った。
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