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今日はダイエットやめだ、アイス食べてやる。
体育館から続く廊下に差し掛かった時、ふと京華の顔が浮かんで、どんなもんかと顔を向けてみた。
それは突然だった。
──ドンッ
一瞬、何が起こったのか分からなくて心臓がドキリとした。
「…ったぁ〜」
多分、人と、思い切りぶつかったんだ。
顔面強打で尻もちなんて、私の低い鼻がさらに低くなったんじゃないかと心配してる場合だった。
「わりい、大丈夫?」
心臓がまたドキリとした。
悪い、と謝りながらも少々面倒くさそうな先急いでいるような感じが拭いきれないけど。
同じクラスの、丹野(たんの)くんだ。
「あ、うん、大丈夫」
思考フル回転で出てきた言葉はロボットの様で。
差し出された手を掴んで立ち上がったけど、それを意識したのは手が離れた後だった。