バレンタインの奇跡
雅がそっ、と近づいてーーーー
私にとって、最初で最後のキスをもらった。



重なる唇の体温を感じて、生きてるって実感した。




「ーー私、幸せだよ。
チョコレートも、雅も私を1人にしないから」



私に、今残す未練は無い。


そう思った時ーー体が光ったんだ。





あーーー、私これで成仏出来るんだって直ぐにわかった。





「雅、ありがとう。

大好きっ」







私はーーーー雅がずっと好き。




この先、雅の未来に私がいなくても



私が居なくなった訳じゃない。








「ーーーーみなみ、忘れないからな」








雅は、胸に手を当てた。








雅の中にずっといる。






ありがとう、私の大切な人。







✩.*˚完結✩.*˚
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