バレンタインの奇跡
「ーーーーここだ」

昔、友達といつか飲みに行きたいなって言っていた居酒屋。


外観がオシャレなカフェなのに、価格は安いと評判な居酒屋。

きたら、意外にも集まっていたし。
みんななんか、私より大人びて見えた。


私はなんかまだ、あの中学のまま、見た目も変わらない。
恥ずかしいぐらいだ。




居酒屋の中に進んできたら、案内されることは無く、私は中学の同窓会席をたやすく見つけた。


「あ、いた雅っ」



雅ーーーー。




やつれた?


「雅、よく来たな。」








何??



居酒屋の同窓会。

楽しい筈の、場所だけどーー何かが違った。



「雅が、元気出すために呼んだんだよ、うちら。

後これ」



友達のアキ。
そうだよ。

アキ。

アキだった。

あの日、雅のそばにいた女の子って。



いつから?

いつから付き合ってたの?



私はアキが手渡した物を見て驚いた。




だってーーーー、私の名前が書かれたプレートだったから。




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