キミとセクシャルを越えて。

目の前に、美味しそうな
オムライス。

早く、食べたいはずなのに
どうしても、気になっていることがあった。

《あのさ、食べる前に、
もう一個だけ聞いて良い?》

カレは、おじやを目の前に、合掌をし
今にも、食べ出しそうな勢いだった。

“あ、すみません。なん…
でしょうか…”

驚いたような、こちらを見た。

《あ、ごめんね。
美味しく食べたいからさ…一個、
モヤモヤしてること解決してから…
と思って…》

“あっ!全然全然!どうぞ。”

カレは、私に、手を差し出しながら
話して下さいと言わんばかりに
頭を下げた。

《あの…自分は、異性を好きに
ならないかもしれないって思った時に、
異性は恋愛対象では無いってならなかったの?

…な…ってたの?》

そう、私はここが、知りたかった。
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