キミとセクシャルを越えて。

“結果として、
クラストップの成績。

それを卒業まで続けました。


どこ目指しても、良いと
三者面談で言われ、母は、

ええ、そうですか。

と困ったような顔で聞いていたが
肝心のボクは、心ここにあらず
ただいるだけのような顔をして
そこに座っていました。

帰り、車の中で

どうするの、どうしたいの

と母は、将来を聞いてきたが

どうしたいんだろうねと

窓の外を見ながら答え、

いきたいとこあるの

と聞かれ
 
そうだね、いきたいとこあるのかな
どこでもいいんだけど、

母さんが決めたら。

なんて、いう始末。


その頃から、家族とは
ろくに口を聞かない子供なってて

幼いですよね、自分でも
そう思います。めちゃくちゃ。”


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