愛され、溶かされ、壊される

｢え…？
わ、私重いし、恥ずかしいよ…｣

顔が熱い…。

｢ほんと可愛い///ほらっ！｣
急に引っ張られたので、バランスを崩しそのまま竜くんの膝の上に座ってしまった。
そして、後ろから抱き締めてくる、竜くん。

｢あおちゃん、いい匂いするね。それに柔らかい。ヤバい、クラクラする……｣
｢た、竜くん。離して……重いし……ほんと恥ずかしい｣
恥ずかし過ぎて、離れようともがく。

｢ううん、全然重くないよ。むしろ思ったより軽くてびっくりした。可愛すぎて、このままもっと強く抱き締めたいけど、あおちゃん折れそう｣
｢お願い…ほんとに恥ずかしいの……｣
｢しょうがないなぁー。はい！｣

やっと解放された。顔が熱くて、手で顔を扇ぐ。
竜くんは、そんな姿を嬉しそうに見ていた。

｢二名様でお待ちの福井様｣
｢あっ、呼ばれたね！行こうか！｣
｢う、うん｣
また自然に手を繋き、店内へ入った。