愛され、溶かされ、壊される
今日も竜くんにデートしようと誘われたのだが、なんとか理由をつけて断っていた。
バレンタインのチョコを作る練習とは言えないし。

「ごめん、あおちゃん。またつい夢中になった」
「はぁはぁ…ううん。大丈夫…」
「でも…」
「でも?」
「あおちゃんが可愛いのが悪い」
「え?そんな……それを言うなら、竜くんだってカッコよすぎるよ…モテモテだし」

「あおちゃん、ヤキモチ?」
「え?い、いや、その…」
ウザいって思われたかな…?

「嬉しいな」
「え?嫌じゃないの?」
「全然!嬉しい。ヤキモチ妬くってことは、僕のこと好きってことだし」
「そうなの?好きだよ。竜くんのこと」
「……」

え―――?
なんかじっと見られてる。なんか変なこと言ったかな…?

「あおちゃんはさぁ!」
「え…?」
「なんでそんな可愛いの?」
「え?ちょっ―――ンンン……」

また熱いキスされた。
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