愛され、溶かされ、壊される
「そうだよね。確かに。私も竜くん以外にはあげてないし」
「そうだよ。そうゆうものだよ。
それよりも、開けて食べていい?」
「え、あ、もちろん!」

開けて全部食べてくれた。


――――。
「美味しかった。ほんとありがとう!」
そう言って、フワッと微笑み頭を撫でてくれた。
喜んでもらえて、良かった!


そしてちょっと真剣な顔に………
「出来れば、もうひとつほしいな!」
「もうひとつ?」
「うん」
「何?私があげられるものなら、あげたい!」
「あおちゃんしか、無理だよ」

私しか……?
なんだろ?

頭の中“?”の私に
チュッ―――
小さくキスをして
「え?」
「あおちゃん」
「え?」
「だから、あおちゃん!」
「……」



「あおちゃんを、抱きたいな……」
私の頬を撫でながら、言った。
< 25 / 73 >

この作品をシェア

pagetop