愛され、溶かされ、壊される
再度竜くんに抱き締められる。
「大丈夫だよ…。僕はあおちゃんが大切だから、怖くなったら、途中でやめよ。
ほんとはね、もっと早くあおちゃんがほしかったんだ。無防備だし、日に日に可愛くなるし。
でも大切だし、それで嫌われたらって……」
「そんなことないよ!私、竜くんにならたくさん愛されたい。怖くて、震えるかもだけど、竜くんなら―――」
「待って、あおちゃん!」
「え?ごめん…」
「そうじゃなくて、このままそんな可愛いこと言われたら、今ここで押し倒しそう…。だから家に行こう!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
竜くんの家――――
「え?竜くん、ここに住んでるの?」
びっくりした。この小柄な私が見上げても上まで見えない、タワーマンション。
「そうだよ。伯父のマンションでね、伯父夫婦に子どもができなくて僕のことを自分の子どもみたいに、可愛がってくれてるんだ。俺にはもう両親いないから」
「え?そうだったの…ごめんね、知らなくて…」
「ううん。それより早く行こ!」
「福井様、お帰りなさいませ」
「あぁ」
えー。コンシェルジュさん?凄い―――
そしてエレベーターでスマートに35階を押した。
35の上は“R”ってことは、
「竜くん、一番上の部屋なの?」
「そうだよ。ワンフロア全部」
「凄い!!」
「僕じゃなくて、伯父がね!」
「でも…凄い。この上は何なの?」
「あー、入居者専用のバーがあるんだ。行ってみる?」
「ううん。また今度にする」
「そうだね。僕も我慢できないし…」
そう言ってまた私の頬を撫でた、竜くん。
そのまま綺麗な顔が近付く。
自然に目を瞑った。
「大丈夫だよ…。僕はあおちゃんが大切だから、怖くなったら、途中でやめよ。
ほんとはね、もっと早くあおちゃんがほしかったんだ。無防備だし、日に日に可愛くなるし。
でも大切だし、それで嫌われたらって……」
「そんなことないよ!私、竜くんにならたくさん愛されたい。怖くて、震えるかもだけど、竜くんなら―――」
「待って、あおちゃん!」
「え?ごめん…」
「そうじゃなくて、このままそんな可愛いこと言われたら、今ここで押し倒しそう…。だから家に行こう!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
竜くんの家――――
「え?竜くん、ここに住んでるの?」
びっくりした。この小柄な私が見上げても上まで見えない、タワーマンション。
「そうだよ。伯父のマンションでね、伯父夫婦に子どもができなくて僕のことを自分の子どもみたいに、可愛がってくれてるんだ。俺にはもう両親いないから」
「え?そうだったの…ごめんね、知らなくて…」
「ううん。それより早く行こ!」
「福井様、お帰りなさいませ」
「あぁ」
えー。コンシェルジュさん?凄い―――
そしてエレベーターでスマートに35階を押した。
35の上は“R”ってことは、
「竜くん、一番上の部屋なの?」
「そうだよ。ワンフロア全部」
「凄い!!」
「僕じゃなくて、伯父がね!」
「でも…凄い。この上は何なの?」
「あー、入居者専用のバーがあるんだ。行ってみる?」
「ううん。また今度にする」
「そうだね。僕も我慢できないし…」
そう言ってまた私の頬を撫でた、竜くん。
そのまま綺麗な顔が近付く。
自然に目を瞑った。