愛され、溶かされ、壊される
「ンン……まっ、て…ここ、エレ…ベーター、だ…よ…。誰…か…来たら…」
「ん…大丈夫だよ。このエレベーター僕専用だから!」

えー。次元が違う。
私、凄い人と付き合ってるんだ。


チン――――
散々キスで翻弄され続け、35階に着いた時には立っていられない程、足に力がなくなっていた。
「おっと、危ない…!あおちゃんフラフラ…(笑)可愛い…」
そう言って私を抱き上げた。
「え?竜くん!下ろして!重いし…!」
「嫌だよ。それにあおちゃん軽いよ!」

家に着き、玄関で乱暴に靴を脱がされ、抱き上げられたまま中に入った。
そのまま寝室へ連れて行かれ、ベットに優しく下ろされた。

竜くんが私を組み敷き、見つめている。
「竜くん……恥ずかし…いよ。あんま見ないで…」
「綺麗だなぁと思って…。あおちゃん、ほんとに嫌な時は僕を殴ってね!殴ってくれないと、止まらないから!」
そう言ってまた、綺麗な顔が近付く。
「ンンン……まっ、て…シャ…ワーま、だしてな…い」
「必要ないよ!それに我慢できない。言ったでしょ?嫌な時は僕を殴れって!」

そんな……殴るなんて…………

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