愛され、溶かされ、壊される
その日から、三井さんに異様に絡まれるようになり、仕事を頼まれるのだ。
今日も
「濱野さん、コピーしてまとめてくれる?」
と仕事を頼まれた。
今その頼まれた仕事をしている。
「あーおちゃん!」
「きゃっ、た、竜くん!びっくりした…」
「それ、三井に頼まれた仕事?」
「え?あ、うん。そうだよ。最近よく頼まれるんだ。どうしてだろ?」
「……」
「え?竜くん?」
「それ、本気で言ってる?」
「え?うん。なんか変かな?」
「……。
ううん。変じゃないよ!ただ仕事以外はダメだからね!三井と関わるの」
「?うん…」
そう言って仕事に戻った。
なんかちょっとだけ、怖かったな、竜くん。
三井さんを呼び捨てにしてたし。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
仕事が終わり――――
「お疲れー」
「お疲れ様でしたぁー」
みんなが職場を出て行く。
「よし。私も竜くんのとこに行こっと!」
「濱野さん!」
「え?三井さん?」
「ちょっと話したいことがあって……いいかな?」
「え?あの……」
どうしよう……竜くんに仕事以外は関わるなって言われたし。
「ダメですよ!三井さん!」
「竜くん」
「福井…」
「ダメです。もう仕事終わってるし、仕事以外で僕の彼女に話しかけないで下さい」
竜くんが、鋭い顔で三井さんを真っ直ぐ見て静かに言った。
怒っている訳でも、声をあらげた訳でもないのに、雰囲気に言い様のない怖さを感じた。
今日も
「濱野さん、コピーしてまとめてくれる?」
と仕事を頼まれた。
今その頼まれた仕事をしている。
「あーおちゃん!」
「きゃっ、た、竜くん!びっくりした…」
「それ、三井に頼まれた仕事?」
「え?あ、うん。そうだよ。最近よく頼まれるんだ。どうしてだろ?」
「……」
「え?竜くん?」
「それ、本気で言ってる?」
「え?うん。なんか変かな?」
「……。
ううん。変じゃないよ!ただ仕事以外はダメだからね!三井と関わるの」
「?うん…」
そう言って仕事に戻った。
なんかちょっとだけ、怖かったな、竜くん。
三井さんを呼び捨てにしてたし。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
仕事が終わり――――
「お疲れー」
「お疲れ様でしたぁー」
みんなが職場を出て行く。
「よし。私も竜くんのとこに行こっと!」
「濱野さん!」
「え?三井さん?」
「ちょっと話したいことがあって……いいかな?」
「え?あの……」
どうしよう……竜くんに仕事以外は関わるなって言われたし。
「ダメですよ!三井さん!」
「竜くん」
「福井…」
「ダメです。もう仕事終わってるし、仕事以外で僕の彼女に話しかけないで下さい」
竜くんが、鋭い顔で三井さんを真っ直ぐ見て静かに言った。
怒っている訳でも、声をあらげた訳でもないのに、雰囲気に言い様のない怖さを感じた。