愛され、溶かされ、壊される
*****竜 side*****
「あおちゃん!怒ってる…?」
「え?あ、う、ううん。怒ってなんか……」
震えてる。

「僕が怖い…よね?」

どうする?別れ話がでたら、監禁してやる!

「私は竜くんが大好きだよ!」
「あお、ちゃん…?」
俺の胸の中に飛び込んできた、葵。
身体は震えているのに、俺に抱きついている手はしっかりしていた。

「正直怖い…でも、それ以上に竜くんが好き!もう竜くんなしでは生きれないの…」
びっくりした。まさかこんな告白を受けるとは想定外だった。
俺の中の欲望や執着が、限界を越えて膨れだした。

「竜くん…?苦し、い……」
俺は力の限り葵を抱き締めた。

「あおちゃん、もう一度だけチャンスだよ!」
「え?」
「僕の最後の女になってくれる?」

「はい。もちろん!」


もう、離せない。
一緒に堕ちよう―――――
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