愛され、溶かされ、壊される
電車を降り、また手を繋いで会社へ。
会社のロビー前。
ど、どうしよう…。
こんな風に手を繋いで行ったら、またやっかまれるよね……。
今だいぶ落ち着いてきたのに、また……
「あ、あの竜くん」
「ん?」
「手を離していい?」
「どうして?嫌?」
「あ、あの、嫌なんじゃなくて。また…」
「あー、そうゆうことか!大丈夫だよ!僕がいるし。あおちゃんを傷つけさせないよ!」
そして、少々強引に会社に入った。
私達の職場である、広報課に入る。
「え?ちょっと、あれ!」
だ、ダメだ―――恥ずかし過ぎる。
当の竜くんは、普通にしている。
そして、私の机で
「じゃあね、また後でね。あおちゃん!」
と、爽やかな笑顔を残し、自分の机へ行った。
「葵?大丈夫…?あんた、顔真っ赤だよ!」
この女性は山川 加那(かな)ちゃんと言って、同期入社の唯一の私の友達だ。
私が竜くんのこと好きなのを知っていて、昨日あったことも、昨日の電話で伝えている。
加那ちゃんは不思議な人で、付き合うなら40代以上のバツイチがいいとゆうこだわりがある。
現に今お付き合いしてる彼氏も、45歳のバツイチでクラグ経営している人だ。
「う、うん…。大丈夫。でもまたやっかまれるよね…?
やっと落ち着いてきたのにな。
まぁ、しょうがないけど……。竜くんと付き合うなら、覚悟しないとね」
「うーん。それは大丈夫だと思うよ!」
「え?どうして?」
「だって、前と状況違うでしょ?」
「うん、まぁ…。でもだからって…」
「ねぇ、葵。
前のやっかみ、三ヶ月位で治まったじゃん?あれ、どうしてだと思う?」
「え?あれは、私が指導係変えるように課長に言ったからでしょ?」
「そう思ってるんだ…」
「え?」
「ううん。
それにしても、福井くん顔だけはほんと綺麗だねぇ。絶対前世は、王様だわ!」
「え?顔だけ?違うよ。心もだよ。とっても優しいし!それに王様ってゆうより、王子様だよ!」
「そう?そうだよね。葵にだけはね。
やっぱ惚れたら負けね!」
「え?加那ちゃん?」
「ううん。こっちの話。それより仕事しなきゃ!」
「うん、そうだね」
この時にはすでに、加那ちゃんは気付いていた。
竜くんの重く深い愛と、恐ろしい闇を。
会社のロビー前。
ど、どうしよう…。
こんな風に手を繋いで行ったら、またやっかまれるよね……。
今だいぶ落ち着いてきたのに、また……
「あ、あの竜くん」
「ん?」
「手を離していい?」
「どうして?嫌?」
「あ、あの、嫌なんじゃなくて。また…」
「あー、そうゆうことか!大丈夫だよ!僕がいるし。あおちゃんを傷つけさせないよ!」
そして、少々強引に会社に入った。
私達の職場である、広報課に入る。
「え?ちょっと、あれ!」
だ、ダメだ―――恥ずかし過ぎる。
当の竜くんは、普通にしている。
そして、私の机で
「じゃあね、また後でね。あおちゃん!」
と、爽やかな笑顔を残し、自分の机へ行った。
「葵?大丈夫…?あんた、顔真っ赤だよ!」
この女性は山川 加那(かな)ちゃんと言って、同期入社の唯一の私の友達だ。
私が竜くんのこと好きなのを知っていて、昨日あったことも、昨日の電話で伝えている。
加那ちゃんは不思議な人で、付き合うなら40代以上のバツイチがいいとゆうこだわりがある。
現に今お付き合いしてる彼氏も、45歳のバツイチでクラグ経営している人だ。
「う、うん…。大丈夫。でもまたやっかまれるよね…?
やっと落ち着いてきたのにな。
まぁ、しょうがないけど……。竜くんと付き合うなら、覚悟しないとね」
「うーん。それは大丈夫だと思うよ!」
「え?どうして?」
「だって、前と状況違うでしょ?」
「うん、まぁ…。でもだからって…」
「ねぇ、葵。
前のやっかみ、三ヶ月位で治まったじゃん?あれ、どうしてだと思う?」
「え?あれは、私が指導係変えるように課長に言ったからでしょ?」
「そう思ってるんだ…」
「え?」
「ううん。
それにしても、福井くん顔だけはほんと綺麗だねぇ。絶対前世は、王様だわ!」
「え?顔だけ?違うよ。心もだよ。とっても優しいし!それに王様ってゆうより、王子様だよ!」
「そう?そうだよね。葵にだけはね。
やっぱ惚れたら負けね!」
「え?加那ちゃん?」
「ううん。こっちの話。それより仕事しなきゃ!」
「うん、そうだね」
この時にはすでに、加那ちゃんは気付いていた。
竜くんの重く深い愛と、恐ろしい闇を。