助けて

違和感

四月、コロナウイルスのせいで大きく予定が変わりつつ、私は病院に看護助手として就職しました。

看護助手とは簡単に説明すると、看護師さんのお手伝いです。医療行為はできませんが、患者さんを検査室へ連れて行ったり、食事介助などをしたりします。

病院には様々な職種の人がいて、出会いが多くある場所です。最初、私はここで働けることを嬉しく思っていましたし、親や祖父母も喜んでくれていました。

入社式を終えた後、一週間は新人の看護師さんや研修医の人たちと一緒に研修会に参加し、病院で働くお医者さんや看護師長さんから話を聞きました。

正直、研修は医療行為のことばかり話されるので、看護助手として入った私にはあまりわからない話ばかりでした。

「助手は助手だけでやってほしいよね〜」

「それな〜」

一緒に看護助手として入社した友達とそんな話をしつつ、一週間の研修を頑張りました。とはいえ、コロナウイルスのせいで研修内容も大きく変わってしまっていて、ずっと椅子に座って話を聞くだけになってしまっていたのですが……。