助けて
毎日どこかで失敗をし、怒られているような気がして、心のどこかでは出勤するのが億劫になっていたのかもしれません。しかし、それを気にしないフリをして働きました。
私の働ける場所はここしかない。ここを辞めたら行くあてがない。
そんな風にまるで洗脳するかのように言い聞かせ、車を走らせていました。
私の働く病棟には、同じ高校で同じ部活だったS先輩がいたので、そのS先輩と話すだけでも心が少しだけ軽くなりました。とは言っても、私自身はあまり話さず、S先輩の愚痴を聞くことが多いのですが……。
「うちさ、何回もこの仕事辞めたるって思っとるんさ。だからもしかしたら、来年いないかも。一応、ここを辞めてもあてはあるし」
そう話すS先輩が少し羨ましく感じたのは、きっと気のせいではなかったと思います。
働き始めて三ヶ月も経つと、新人である私やS先輩がミスをした時、その情報が驚くほどのスピードで他の看護助手の先輩に回ることを知りました。
私の働ける場所はここしかない。ここを辞めたら行くあてがない。
そんな風にまるで洗脳するかのように言い聞かせ、車を走らせていました。
私の働く病棟には、同じ高校で同じ部活だったS先輩がいたので、そのS先輩と話すだけでも心が少しだけ軽くなりました。とは言っても、私自身はあまり話さず、S先輩の愚痴を聞くことが多いのですが……。
「うちさ、何回もこの仕事辞めたるって思っとるんさ。だからもしかしたら、来年いないかも。一応、ここを辞めてもあてはあるし」
そう話すS先輩が少し羨ましく感じたのは、きっと気のせいではなかったと思います。
働き始めて三ヶ月も経つと、新人である私やS先輩がミスをした時、その情報が驚くほどのスピードで他の看護助手の先輩に回ることを知りました。