元書店員ですが、転生したら貴族令嬢になっていました!
24.② 酒は飲んでも飲まれるな!
ヴィクターの紹介で、妹のシュザンナにも会った。彼女もアリアナのことは嫌いだったみたいで、最初はツンケンしていたが、記憶喪失であるという話を聞き、私がアリアナとはまるで別であるということを認めた後は、打って変わってとても親切にしてくれている。活発でよく喋るシュザンナとはとても気が合う。(一応)同い年の同じような立場の友人の存在は、かなり心強い。ヴィクターが無理なときは、シュザンナが助けてくれるようになった。
「仲良くなったかは分からないけど、親切にはしてもらってる」
今日はエリックに請われて私が晩御飯を作っている。侯爵は夜会に出席するため夕方には家を出て行った。私がご飯を作っている間、厨房に彼がやってきてあれこれ近況を喋ったりしていて、凜音として接することができるエリックとの久々の会話を私も楽しんでいた。
「今日何作ってくれるの?」
「マカロニグラタンにしようかと」
「あっ、白いソースの中にショートパスタが入ってるやつ?」
うん、と頷くと、私が一度作ってからマカロニグラタンに目がないエリックが、あり得ないほど顔を笑みで崩した。
「うんうん、あれはめちゃくちゃうまい――ヴィクターの分もよろしく」
「は?」
「いや、呼んだから、今夜」
「――は?」
俺がいない間リンネがお世話になってるお礼にね~とエリックがなんてことないように言うので、開いた口が塞がらなかった。
「仲良くなったかは分からないけど、親切にはしてもらってる」
今日はエリックに請われて私が晩御飯を作っている。侯爵は夜会に出席するため夕方には家を出て行った。私がご飯を作っている間、厨房に彼がやってきてあれこれ近況を喋ったりしていて、凜音として接することができるエリックとの久々の会話を私も楽しんでいた。
「今日何作ってくれるの?」
「マカロニグラタンにしようかと」
「あっ、白いソースの中にショートパスタが入ってるやつ?」
うん、と頷くと、私が一度作ってからマカロニグラタンに目がないエリックが、あり得ないほど顔を笑みで崩した。
「うんうん、あれはめちゃくちゃうまい――ヴィクターの分もよろしく」
「は?」
「いや、呼んだから、今夜」
「――は?」
俺がいない間リンネがお世話になってるお礼にね~とエリックがなんてことないように言うので、開いた口が塞がらなかった。