工業高校のイケメン達に愛されて【番外編】

-Autumn-




「あっ、緋奈ちゃーん!こっちこっち!」


「みんな!おまたせっ!」



ある旅館の…畳の敷かれた大広間の入り口の前で大きな声であたしを呼ぶ陸くんと、大きく手を振る坂口くん、滝本くんに翔くんを見つけたあたしは、4人の元へと駆け寄った。


季節は秋、10月の下旬。


今は、2泊3日の修学旅行の2泊目の夜だ。


昨日、1泊目はこの修学旅行地の地元の方々のお家へ民間宿泊をした。


2泊目の今日は、旅館での宿泊なんだ。



「みんな、お風呂早いね…!」



お風呂の後、大広間でクラス全員で夕食をとることになっていた。


4人どころか、あたしのクラスメイトはほぼ大広間の中にすでに勢揃いで。


あたしひとりだけ、遅れてここにやってきたみたい。


この旅館の温泉が気持ち良過ぎて、いつもより長風呂だったせいだと思う。


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