工業高校のイケメン達に愛されて【番外編】
でも!!
「翔くんに…みんなの方こそ、浴衣似合ってると思うよ!」
そう…みんなの方こそ、浴衣が似合いすぎていると思うんだけど…!
「はは、ありがとう緋奈ちゃん。」
「やったーっ!」
にこっと笑顔を向けてくれた坂口くんに、両手をあげて喜んでいる様子の陸くん。
滝本くんと翔くんは、恥ずかしそうにそっぽを向いている。
みんなの方を見回すと、全員あたしと同じ浴衣を着ていて。
普段とは違う姿に、少し緊張してしまう。
この4人の中に、あたしみたいなちんちくりんが一緒にいて大丈夫なのか未だに不安になるくらい、みんなが輝いて見えるよ。
ちらりと目の前の翔くんを見上げると…うん、やっぱり、かっこいい。
まだ濡れている髪の毛も、少し開いた浴衣から見える胸元も…なんていうか、セクシー。
とっても似合ってて、大人っぽすぎる…!
あたしは口をぽかんと開けて間抜けな顔をしていたと思う。
翔くんはそんなあたしの顔を見て、不思議そうに首を傾げながら口を開こうとしたけど。