工業高校のイケメン達に愛されて【番外編】



旅館のご飯だあ、すごくおいしそう…!!


4人も、目の前の夕食に釘付けだ。


あたしたちが席に着いてすぐ、担任の先生が大広間へやってきた。


先生の短い挨拶の後、2年生になって学級委員に就任したひとり、坂口くんの「いただきます」の声に合わせて。


「「いただきまーすっ!」」と、大広間にクラスメイトの明るくて元気な声が響き渡った。



「…おいしいっ!」



初めに手を伸ばした副菜の煮物のおいしさにほっぺたを抑える。


塩味は控えめで、いくらでも食べられちゃいそう…!!


旅館での食事は貴重だし、味わって食べよう。


みんなもおいしそうに次々とご飯を口に運んでいて、その光景を見ると口元が緩んだ。


そしてあたしが、ほかほか炊きたての白米がよそってあるお茶碗に手を伸ばそうとすると。


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