工業高校のイケメン達に愛されて【番外編】
翔くんが来たら、すぐご飯が食べられるように準備しておいた。
もうすぐ約束の時間。
準備がひと段落したので、束ねていた髪を下ろして手櫛で整える。
早く来ないかなぁ。
うきうき気分でリビングをうろうろとしていると。
ピンポーーン…と、インターホンの音が鳴り響いた。
モニターを確認すると、あたしの大好きな人の姿が。
小走りで玄関まで向かい、扉を開ける。
「翔くんっ!」
「おう。…お邪魔します。」
「うんっ!お誕生日おめでとうっ!」
「…うわっ」
玄関に入った翔くんににんまりと笑ってそういうと、あたしは翔くんに飛びついた。
翔くんはちょっとよろめいたけど、あたしを受け止めて背中にそっと腕を回した。
ずっと会いたかった翔くんに、やっと会うことができて嬉しい。
春休みの期間中は、翔くんはロングでバイトのシフトを組んでいるみたいで。