工業高校のイケメン達に愛されて【番外編】
一年生の修了式以来、翔くんには会えていなかったんだ。
だから、今日をすごく楽しみしていた。
すごくすごく翔くんが恋しかっただけに、久しぶりに会えた喜びは半端じゃなく大きい。
「へへっ、上がって上がってっ!」
「おう。」
翔くんは靴を脱ぎ揃えて、あたしが差し出したスリッパを履く。
「こっちだよー。」と、あたしが手招きして、翔くんにリビングに入ってもらう。
すでに用意していた翔くんのお誕生日の食事。
翔くんがそれらが並んだテーブルに目をうつすと、喉仏が動いたのが見えた。
もともと綺麗な瞳も、キラキラと輝いているように見えて、さらに綺麗に感じた。
「…すげ。」
「へっへー、頑張ったよ!」
得意げに、腰に手を当ててふんっと胸を張ってみせたけど…翔くんの口に合うかどうか、ちょっとまだ心配。
とりあえず、「座って座って!」と促して、翔くんに腰を下ろしてもらう。