工業高校のイケメン達に愛されて【番外編】
さらに翔くんは、あたしのうなじにキスを落とす。
お腹にまわった腕も絡まった足も、熱を帯びている。
「ひゃっ…だめ…っ」
もう、くすぐったいし恥ずかしいよ…!
あたしは寝返りを打って翔くんの方へ向き直した。
翔くんの顔が認識できるほど、真っ暗な部屋に視界が慣れてきていた。
翔くんの胸にしがみついて、やや睨むように翔くんを見上げる。
「い、いじわる…っ」
「………っ」
軽い威嚇のつもりだったんだけれど。
すると翔くんはあたしを見下ろして、度肝を抜かれたように大きく目を見開いた。
「…そんなかわいい反応されたら、いじめたくもなるだろ…。」
…なんて、頭上でぼそりと呟かれた言葉は、こんなに距離が近いのにも関わらずあたしには聞こえなくて。