マシュマロより甘く、チョコレートより苦く-extra edition-
それから俺は、ずっと考え込んでいた。
どうすれば彼女を助けられる?
あのままじゃ、彼女に負担がかかっているだけだ。
それが自分の利益に繋がってしまうことは罪悪感でいっぱいになったけど、でも彼女を助けることが最優先だ。
だから俺はその罪悪感と闘いながら、彼女に話しかけた。
彼女の最善を願うはずだったのに、自分の気持ちを優先してしまった。
それがいたたまれなくて。
彼女が有賀と別れた後は、俺も彼女とはあまり話さなくなった。
正確に言うと、クラスが分かれたから、という理由もある。
けれど必要以上に話しかけることはなくなり、朝倉さんのいる教室も通らないように気をつけた。