マシュマロより甘く、チョコレートより苦く-extra edition-
けど、大きくなっていくにつれてそれは性欲へと変化した。
悲しい涙じゃなくて、俺に感じてくれてる涙の方が好きだ。
なんとなくそう感じるようになった。
自分が変わっているのは分かってる。俺だって自分がおかしいと思う。
だからこそ、莉桜を巻き込みたくなかった。
俺はずっと昔から莉桜のことが好きだった。
莉桜は小さいころからかわいくてみんなの注目の的で、ほかの男子が近づいていくごとに嫉妬心で頭がおかしくなりそうだった。
だけど、律義に彼女はそれを断っていた。
理由を聞くと、「好きな人がいるから」だった。
彼女はいつの間にか、子供から大人への階段を上っていた。
好きな人がいるんだったらもう仕方ない。そんな色っぽい表情をさせてしまう男は、相当なものなんだろうな。