マシュマロより甘く、チョコレートより苦く-extra edition-
…諦めよう。
そう思った俺だったが、彼女に小5の頃に告白された。
「ずっと、輝羅くんのことが好きだったの。私と、付き合ってくれませんか」
その言葉は、俺をどんなに嬉しくさせたか。
でも、彼女を巻き込むわけにはいかない。彼女に幻滅されたくない。
「ごめん、幼馴染としてしか見れない」
その言葉に、はっきりと失望の色を見せる彼女。
俺はその表情をみて、腹がよじれそうになった。
好きだよ。俺だって、いや、俺の方がずっと。
甘い香りを放つ髪だって、その柔らかい微笑みだって、ぜんぶ。
俺が、一番最初に好きになったんだ。