マシュマロより甘く、チョコレートより苦く-extra edition-
彼女と話すことが、俺にとってどんなに大切だったか。
それを思い知った。
だから、俺はあの時彼女に告白した。
ほんとうは、振られるかもしれないって怖かった。
それに、こんな重い俺を受け入れてくれるのか怖かった。
彼女に迷惑をかけるのを承知で、俺はあの言葉を口にした。
「なにしてんの?」
ただ通りすがりで声をかけたわけではなかった。
彼女が一人になるまで、ずっと待ってたから。
「…っ、輝羅くん…」
彼女は前と変わらないソプラノの高い声で、俺の名前を呼んだ。
彼女と目線を合わせるのはいつぶりだろうか。
俺は彼女をずっと見ていたような気がする。
気が付いたら目で彼女のことを追ってた。