先輩、こっち振り向いて。
「ただいまぁー疲れたよぉ」
ママだ!私は走る
「ママ!なんで先輩にLINE.....」
「あら莉央ちゃんの事ね」
えっ?莉央ちゃん....?
「知り合いなの?」
「元々お隣さんだったのよ〜」
えっ?初耳なんですけど....
いや....待ってよ....
確か
4年前
私はまだ小3だ。
全く恋愛とかが分かんない時代だ。
ピンポーン
「ママ〜誰か来ているよ?」
「あら行かなくちゃ」
ガシャ
「まぁ里菜さんこんにちは」
「由美子さんっ!お久しぶりですっ!」
「お元気で良かったですわ!」
めっちゃペラペラと喋るママたち
すると
「莉央!ちゃんと挨拶しなさい!」
ひょっこりと出てくる小さな女の子
「初めまして....星谷莉央で...す....」
めっちゃくちゃ緊張しているんだ....
「初めましてっ!日高陽菜ですっ!」
「莉央ちゃんよろしくねっ!」
「日高さんこんな可愛い子なんてっ!」
「うちの子わがままが言えない子になっちゃってねぇ 」
「そうなんですねっ!莉央はわがままばかりで....」
何分なんだろう。1時間ぐらい話していて、その後バイバイとした

でも莉央ちゃんは半年後すぐに引っ越してしまい、もう会うことがなかったのだ。


なのになぜ.....

「ママありがとう!」
「あら?いえいえ....?」

私は携帯を開いて、莉央先輩のアイコンを開いた。
「先輩 .....私の事 .....会ったことありましたよね?」

「うん あのさ....」
あのさ....?なんだろう





「昔みたいに莉央ちゃんって呼んで」








............え.....?


私にも意味わかんないけど
胸がとても痛い
ドクン!ドクン!ドクン!っと何度も鳴り響く


私先輩のこと......





< 12 / 87 >

この作品をシェア

pagetop