キミじゃなければ…
「お!やっときた!よろしくなー!」

そう、最悪とはクラスの一大イベントでみんなのお楽しみ(なはず)の席替えでおこった。

「俺、天月真央!!」

この男、天月真央 (あまつき まお)。

こいつの隣の席、何回目!?

っていうくらい、隣の席になる。

そして、決まり文句が…

「そういや、お前の名前と俺の名前、似てね?ほれ、"央"って文字、一緒じゃん。運命なのか?」

「「うん、運命かもね!」」

周りの男子たちが騒ぐ。

「よくね?真央と美央!まおみおコンビ結成するか?」

「「まおみおって呼びやすいよな!てか、本当はもうできてんじゃねーの?」」

男子はこうやって茶化すのが好きだ。

私はずっと音楽を聴き続けているのだが、

それでも聞こえてくるほど騒ぎ出す。

この時間が一番憂鬱だって…わかんないかな…
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