お願い、名前を呼んで。
打上げでサプライズ　　隼人サイド
俺と沢村は花屋に向かった。
サプライズとして、プロジェクトメンバーの人数分、花束を用意してもらっていた。

予算と愛情の関係で、優香の花束だけ大きくして
もらっている。

沢村も本来メンバーだから、サプライズしてあげたかったけど、一人ではさすがに持ちきれないと思って、夕飯を奢るのを条件に手伝いを引き受けてもらった。

「あの野崎さんに花束を渡す役目は、もちろん、
竹内さんですよね。」

「当然だろ。それは絶対に譲れないからな。沢村は藤田さんに渡してやれよ。お世話になってる上司なんだから。」

「男かぁ。」

「野崎以外なら、他の女性も渡していいぞ。むしろ、俺は野崎に渡す以外に正直、興味ないし。」

「それもひどいですね。」

俺たちは仕切りのあるダンボールに入れられた花束を大切に抱え、居酒屋に向かった。

店員さんにテーブルに運んでもらうタイミングを
お願いして、俺達も一旦、テーブルに着いた。

もう、皆んな揃っていて、飲みたくて、ウズウズ
している。
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