お願い、名前を呼んで。
「野崎さん、竹内にまだ連絡してなかったんだね。あいつ、心配してたよ。」

「はい、勝手に図面を参考にさせてもらったのに、竹内君に悪いことしちゃいましたね。」

隠すつもりはなかったけど、デザインを参考にさせてもらったこと、ちゃんと私の口から伝えるべきだったな。

「あいつは、そんなことを気にする奴じゃないよ。それより、野崎さんのためならって、仕事を合間を縫って、沢村にも色々とアドバイスしてたよ。野崎さん達、いい同期だな。」

同期か・・・。

そうだよね、私達はもう10年も同期をやってるだから、一晩ぐらいのことで揺らぐことなんてないのかもしれない。

これが落ち着いたら、連絡してみよう。
ちゃんとお礼も言わなきゃ。

新しい図面に刺激されてか、アイディアが浮かんでくる。

それからは休憩するのも忘れて、いくつかの変更パターンをまとめる。プロジェクトメンバーの皆んなにも納得してもらえる様な内容にしなければ。

気が付くと、夜の9時を過ぎていた。
集中してると、時間が過ぎるのが早い。

今日は色々あり過ぎて、流石に疲れたな。

修正もひと段落したから、あとは明日、皆んなの意見も聞いて、最終案を絞ればいいか。
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