お願い、名前を呼んで。
二人並んでソファに座り、ビールで乾杯をする。
「プレゼン成功、おめでとう。」
「ありがとう。でも、今日の主役は完全に山田部長だったけどね。」
「プレゼンどうだったの?」
私は、今日のプレゼンでの出来事を話し始めた。
さっきまでは、マンションの前でカップルモード全開だったけど、一度落ち着くと、やっぱり私達は同期モードのスイッチが入る。
これはこれで気楽でいい。
ずっとドキドキしてるのも疲れるから。
そこからはビールを片手に、山田部長の武勇伝で盛り上がったり、他愛のない話をお互い報告したりして、心地良い時間を過ごした。
途中で、程よい酔いが回ってきて、今日の疲れも
あって、私は竹内君にもたれて眠ってしまった。
ふと目を覚ますと、竹内君がソファの肘掛けに、
私が竹内君にもたれていた。
どうしよう、起こした方がいいかな。
明日も仕事だし、ソファで眠ると身体も痛いよね。
でも、当然だけど、私の家にはベッドが一つしかない。
竹内君を起こせば、二人でそこで寝るということになる。
この部屋に入る時、「理性は保てない。」と宣言されたし、私もそれを承諾した。
恋人同士になった今、拒む理由もない。
私だって、竹内君とならそういう関係になっても
いいと思ってるし、逆に竹内君以外なんて考えられない。
ただただ、私は恥ずかしいだけだ。
私だって全く経験がない訳ではない。
でも、前はいつだった?って思い出せない程度の経験しかない。
あー、どうしよう。
起こすべきか、起こさぬべきか。
これは私にとっては大問題だ。
いつまでも逃げられる訳でもないなら、
いっそ、勢いのある今のうちに済ませておいた方がいいのかもしれない。
だって、後になればなる程、悩みは深くなりそうだ。
それにもし、竹内君が私じゃ駄目だって思ったとしても、今ならまだ引き返せるかもしれない。
傷は浅い方がいい。
私は意を決して、竹内君を起こそうと自分の体勢を整えた。
「プレゼン成功、おめでとう。」
「ありがとう。でも、今日の主役は完全に山田部長だったけどね。」
「プレゼンどうだったの?」
私は、今日のプレゼンでの出来事を話し始めた。
さっきまでは、マンションの前でカップルモード全開だったけど、一度落ち着くと、やっぱり私達は同期モードのスイッチが入る。
これはこれで気楽でいい。
ずっとドキドキしてるのも疲れるから。
そこからはビールを片手に、山田部長の武勇伝で盛り上がったり、他愛のない話をお互い報告したりして、心地良い時間を過ごした。
途中で、程よい酔いが回ってきて、今日の疲れも
あって、私は竹内君にもたれて眠ってしまった。
ふと目を覚ますと、竹内君がソファの肘掛けに、
私が竹内君にもたれていた。
どうしよう、起こした方がいいかな。
明日も仕事だし、ソファで眠ると身体も痛いよね。
でも、当然だけど、私の家にはベッドが一つしかない。
竹内君を起こせば、二人でそこで寝るということになる。
この部屋に入る時、「理性は保てない。」と宣言されたし、私もそれを承諾した。
恋人同士になった今、拒む理由もない。
私だって、竹内君とならそういう関係になっても
いいと思ってるし、逆に竹内君以外なんて考えられない。
ただただ、私は恥ずかしいだけだ。
私だって全く経験がない訳ではない。
でも、前はいつだった?って思い出せない程度の経験しかない。
あー、どうしよう。
起こすべきか、起こさぬべきか。
これは私にとっては大問題だ。
いつまでも逃げられる訳でもないなら、
いっそ、勢いのある今のうちに済ませておいた方がいいのかもしれない。
だって、後になればなる程、悩みは深くなりそうだ。
それにもし、竹内君が私じゃ駄目だって思ったとしても、今ならまだ引き返せるかもしれない。
傷は浅い方がいい。
私は意を決して、竹内君を起こそうと自分の体勢を整えた。