闇夜に咲く芍薬のように
「私は鈴木 美麗です。よろしくね。」
日本だったらまだ小学生くらいじゃないだろうか。
そんな幼い少女が働きに出てるなんて偉いわ。
「美麗さま、お召し替えを。」
そう言って夢華が出してきたのは水色のドレスのようなものだった。
形はゆったりとしたチャイナドレスのような感じだ。襟元の合わせ目だけが着物のようになっている。
「意外と楽だね。」
来てみると意外と締め付けもなく、楽ちんだ。