闇夜に咲く芍薬のように
「美麗様、とてもお綺麗です!」
夢華に綺麗に髪を結ってもらい、最後に白粉をつけて完成。
「きっと旦那様も喜ばれます。
さぁ、堂屋に参りましょう。」
そう言ってにこにこと可愛い笑みを浮かべる夢華に癒される。
もし私が現世で死んでしまっていたとして、
ここがあの世だとしたら、私は天国に来れたのね。
そんなことを考えているうちに堂屋と呼ばれるこの屋敷の主屋にたどり着いた。
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