闇夜に咲く芍薬のように



「ルオ、ヤン…?」



急に真顔になった彼は、じっと私を見つめてくる。



「美麗、君がさっきまでいたのは、麻薬の闇取引や暴行・窃盗を繰り返す犯罪組織の隠れ家だ。
なんであんなところに…?」



組み敷かれたまま、両腕を掴まれ、身動きが取れない。



羅陽(ルオヤン)、…っ、痛い。」



「もし君が犯罪組織の一員なら、私は君を逮捕しなければならない。」



腕を締め付ける力がどんどん強くなっていく。

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