闇夜に咲く芍薬のように


目の前には彼の逞しい胸。
服を着ていても、俗に言う“イイ体”だと言うことがよくわかる。



「もうすぐ仕事に行く。
少しくらい恋人に癒されてもいいだろう?」



そう言って、さらに抱きしめる力を強める羅陽ルオヤン。

彼の放つ芳かぐわしい香りに目の前がぐるぐると回り出す。

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