闇夜に咲く芍薬のように



「羅陽ルオヤン…。」


「もう限界?
美麗、キミをもう少し鍛えなければいけないね。」



今にもパンクしそうな私の顔を見て、クスッと笑みを落とすと、そう呟いて私のおでこに掠るようにキスをした。



「っ!」


「朝餉あさげの時間だ。
おいで。」



完全にペースをもっていかれている私は、羅陽ルオヤンに手を引かれ布団を出る。

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