闇夜に咲く芍薬のように



「朝は冷えるから、これを着なさい。」



そう言って衝立に掛けてあった分厚い羽織りを肩にかけられた。



「ありがとう…。」



そして、堂屋の広間に連れていかれ、羅陽ルオヤンの隣の卓に座る。


卓上には、白いものが上にかかったお粥や色のついた米のお粥、沢山の薬味が載っていた。ミルクティーのように白く濁った茶もある。

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