闇夜に咲く芍薬のように


「美味しそう…。」


「ツバメの巣のお粥が美味しいよ。」



そう言って、羅陽ルオヤンは白いものが載ったお粥に匙を入れると、私の口元へ持ってきた。



「ほら、食べてみて。」


「や、私自分で…。」

< 34 / 40 >

この作品をシェア

pagetop