Livre magic〜好きな人の大切な人〜
「お初にお目にかかります。シャルロットです。小柄のため歳下に見られますが、十六歳です。以後お見知り置きください」
「十六歳!?」
僕たちは驚き、声に出してしまう。でもシャルロットはとても落ち着いた顔で微笑んでいて、その態度だけは大人っぽさを出していた。
「何というか……年齢お化けだね」
メルキュールがそう言い、シャルロットは「よく言われます」と返す。そして、あの本の中に閉じ込められてからずっとあの物の怪に追いかけられていたことなどを話した。
「もうこの本の中で死ぬのだと思っていました。皆さんが来てくださってよかったです」
シャルロットは微笑み、魔法で宝石の埋め込まれた美しい剣を取り出した。一緒に戦ってくれるらしい。一人でも多く戦闘員がいてくれるのは心強い。
「それじゃあ、早速消えた物の怪を探しにーーー」
僕が言いかけた刹那、冷たい冷気が頬を伝う。いつからそこにいたんだろう。僕たちのすぐ近くに物の怪はいた。氷のように冷たい瞳で僕らを見つめている。
「十六歳!?」
僕たちは驚き、声に出してしまう。でもシャルロットはとても落ち着いた顔で微笑んでいて、その態度だけは大人っぽさを出していた。
「何というか……年齢お化けだね」
メルキュールがそう言い、シャルロットは「よく言われます」と返す。そして、あの本の中に閉じ込められてからずっとあの物の怪に追いかけられていたことなどを話した。
「もうこの本の中で死ぬのだと思っていました。皆さんが来てくださってよかったです」
シャルロットは微笑み、魔法で宝石の埋め込まれた美しい剣を取り出した。一緒に戦ってくれるらしい。一人でも多く戦闘員がいてくれるのは心強い。
「それじゃあ、早速消えた物の怪を探しにーーー」
僕が言いかけた刹那、冷たい冷気が頬を伝う。いつからそこにいたんだろう。僕たちのすぐ近くに物の怪はいた。氷のように冷たい瞳で僕らを見つめている。