記念日はいつもバレンタイン
【優奈24歳】
2月14日。
今日は世界中の恋人たちが愛を語らうバレンタインデー。
そして、わたしが平川優奈から畑中優奈になる日。
初恋の相手、5歳年上の俊兄ちゃんとの結婚式が挙行される日だ。
祭壇の前で誓いの言葉を交わし、指輪を交換し、俊兄ちゃんがレースのヴェールをゆっくりと持ち上げる。
「めっちゃ綺麗やで。優奈」
小声で囁く彼。
切れ長でアンバー色の瞳に映るわたしの笑顔も幸せで溢れている。
誓いの口づけを交わしながら、思い起こされるのは、7年前の今日。
こうして、彼と結婚することになったのも、あの日、わたしがほんの少し勇気を出したから。
その思い出が、まるでサイレント映画のように脳裏を流れていった。
2月14日。
今日は世界中の恋人たちが愛を語らうバレンタインデー。
そして、わたしが平川優奈から畑中優奈になる日。
初恋の相手、5歳年上の俊兄ちゃんとの結婚式が挙行される日だ。
祭壇の前で誓いの言葉を交わし、指輪を交換し、俊兄ちゃんがレースのヴェールをゆっくりと持ち上げる。
「めっちゃ綺麗やで。優奈」
小声で囁く彼。
切れ長でアンバー色の瞳に映るわたしの笑顔も幸せで溢れている。
誓いの口づけを交わしながら、思い起こされるのは、7年前の今日。
こうして、彼と結婚することになったのも、あの日、わたしがほんの少し勇気を出したから。
その思い出が、まるでサイレント映画のように脳裏を流れていった。
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